展示期間:2024年10月3日(木) ~ 2024年12月23日(月)
展示場所:相模原図書館 1階 展示コーナー
世界中で愛されているハローキティ。
そんなハローキティは2024年で50周年を迎えます。
今なお根強い人気を誇るハローキティですが、社会的ブームとなった90年代にデザイナーを担当していたのは、女子美術大学の卒業生山口裕子さんです。
今回はそんな女子美とも関連深いハローキティに関する展示です。
世界共通語となった“KAWAII”の火付け役でもあるハローキティの世界を、たっぷりとご紹介します🎀
展示期間:2024年9月24(火) ~ 12月23日(月)
展示場所:杉並キャンパス 2号館1階ロビー ガラスケース
今回のガラスケース展示では、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティの絵画や彫刻を、迫力ある巨大な書籍の図版でご覧いただきます。(ポスターは図書館サポーターさんが作成してくださいました!)
ルネサンスを代表する巨匠、レオナルドとミケランジェロ。同時代に活躍した2人は、お互いをライバル視していたなどという逸話も残っています。レオナルドは絵画を、ミケランジェロは彫刻を、より優れた芸術と考えていたようで、彼らの間には思想的な対立がありました。
このように、芸術においてどの分野がより優れているのかと論ずることを「パラゴーネ」(Paragone)と呼びます。2人は絵画と彫刻のパラゴーネの中心人物と言えるのかもしれません。
ベネデット・ヴァルキによる調査、レオナルドの手記、ミケランジェロの見解をもとに、パラゴーネについて知り、その上で、当時活躍した巨匠たちの作品(図版)をご覧ください。
( 異分野の芸術を比較して優劣を決めるのはナンセンスじゃない? )
( わたしは、こっち(絵画/彫刻)の方が素晴らしいと思うなあ! )
( 分野じゃなく個々の作品の良さに優劣があるんじゃないかなあ… )
さまざまな意見があると思いますが、いったん意見の良し悪しは置いておいて、芸術を(作品を)比較するということを今一度考えなおしてみる機会になれば幸いです。
ライバル(?)たちの意見
ライバルとして紹介されることもあるレオナルドとミケランジェロ。2人の絵画と彫刻に対する意見とはいったいどのようなものだったのでしょうか?それぞれ見ていきましょう。
レオナルドの意見
レオナルドは、自身の手記において、絵画を彫刻、文学、そして音楽より上位に位置づけ*¹、
画家はあらゆるものを意のままに創造することができ(略)画家には広範囲にわたっての模倣が可能であるが彫刻家はそうではない*²
という旨の論拠を示しており、絵画や画家の優位性を説いています。
ミケランジェロの意見
一方ミケランジェロは、フィレンツェの人文主義者であるベネデット・ヴァルキ(1503-1565)が諸学芸のパラゴーネを取り上げる講演に先立ち行った、美術家へのアンケートに対し、次のように回答しています。
絵画は浮き彫りに近づくほど立派になり、浮き彫りは絵画に近づくほどより悪くなるように思えます。(略)彫刻こそ絵画の灯火であり、両者の間には、太陽と月ほどの相違があるように考えておりました。しかし(略)考えを改めました。(略)絵画も彫刻も、結局は同じものだと申せましょう。(略)各々の画家が、絵画に劣らず彫刻の制作に、同様に彫刻家は彫刻に劣らず絵画の制作に励むべきでしょう。(略)彫刻と絵画は和解すべきであって、多くの議論は放念すればよいのです。*³
当初は彫刻の方が優れていると考えていたようですが、次第に考えを改め、絵画と彫刻の間に優劣はないと結論づけています。
レオナルド VS? ミケランジェロ
対立するように思われがちな2人ですが、こうしてそれぞれの意見を聞いてみると真っ向から対立しているとは言い難いようにも思えます。特にミケランジェロは絵画と彫刻の間に優劣はないという結論に至っており、また、2人はイタリア・フィレンツェのヴェッキオ宮殿にある「500人大広間」の相対する壁に、それぞれ壁画を制作する予定などもあったとされており、共作ではないようですが共演NGというわけでもなさそうです。われわれが思うほどライバルというわけでもないのかもしれませんね。
あなたの意見
ここまで、レオナルドとミケランジェロの意見について説明してきましたが、あなたの意見はどうですか?芸術の分野には優劣があると思いますか?あるならばそれはなぜですか?ないのだとしてもそれは必ずしも良いことと言い切れるでしょうか?
あなたはどう思いますか?
12月23日まで杉並キャンパス2号館1階ロビーガラスケース展示コーナーにて展示しておりますので、この貴重な機会にぜひご覧ください。
〈参考文献〉
『パラゴーネ:諸学芸の位階論争』
ベネデット・ヴァルキ 著
オスカー・ベッチュマン、トリスタン・ヴェディゲン 編
清瀬みさを、小松原郁 訳
中央公論美術出版 2021年12月30日発行
ISBN:978-4-8055-0962-3
*1:p.10-12
*2:p.44
*3:p.251
2024年9月6日
展示期間:2024年8月1日(木) ~ 2024年11月22日(金)
展示場所:相模原図書館 1階 展示スペース
日常生活に癒しを求めてペットを飼っている方も多いと思います。
動物と人間の関りは古くからあり、絵画の中でもよく描かれています。
今回はそんな動物を題材にした絵画資料の展示を行います。
愛らしく描かれた子犬、戯画の中のユーモア溢れる猫など、
私たちにも馴染み深い犬と猫を主題にした、さまざまな作品を集めました。
また、絵画の中の動物は特別な意味を持って描かれる場合もあります。
絵の中の動物たちから時代の背景なども考えてみると新たな発見があるかもしれません。
展示期間:2024年6月24日(月) – 2024年9月20日(金)
展示場所:相模原図書館 1階 展示スペース
現在、相模原図書館 展示スペースにて図書館サポーターのみなさんによる展示「女子美レトロ倶楽部」が開催中です。
懐かしさやレトロな雰囲気を感じさせるアイテムや図書館の関連資料などがにぎやかに並んでいます。
女子美レトロ倶楽部
《メールアドレス》
mahojoshibi@gmail.com
《X(旧Twitter)》
@joshibi_antique
《インスタグラム》
@JOSHIBI_ANTIQUE
9月20日まで開催中です。是非、相模原図書館1Fの展示スペースをご覧ください。
2024年6月25日
展示期間:6/24(月)~9/20(金)
展示場所:杉並キャンパス2号館1階ロビー ガラスケース展示コーナー
今年2024年7月3日から発行される新紙幣の千円札に
葛飾北斎の『冨嶽三十六景《神奈川沖浪裏》』が採用されたことにちなみ、
杉並図書館ガラスケース展示では、
世界的に絶大な人気を誇る稀代の浮世絵師、葛飾北斎の
奇想に富んだ画業を辿ります。
画像出典:葛飾北斎『冨嶽三十六景《神奈川沖浪裏》』(公益財団法人 東京富士美術館所蔵)
「文化遺産オンライン」収録 (https://jpsearch.go.jp/item/bunka-246760)
北斎は、自ら「画狂(老)人」と名乗ったほど
日々絵を描くことに没頭し、
最期の時までひたすらに画技の高みを目指し続けた
生涯だったと言われています。
20歳頃から浮世絵師となり、90歳までの70年もの間に
浮世絵というジャンルに留まる事なく、
楚々とした繊細な肉筆の美人画、
軽妙洒脱な狂歌本やワクワクするような臨場感溢れる読本挿絵、
さらに思わずくすっと笑ってしまうような
遊び心とユーモア溢れる絵手本など…、
森羅万象のあらゆる事象や江戸を生きる数多の人々の営みを
飽くなき探究心で見つめ、ユニークな視点や構図、技法を駆使し、
現代の私たちが見ても思わずかっこいい! と唸るような
魅力溢れる作品を数多く世に送り出しました。
今回の展示では、普段なかなか見ることができない貴重書庫の
『冨嶽三十六景』複製版や禁帯出の古書なども展示いたします。
この機会にぜひご覧ください。
2024年6月24日
展示期間:4/5(金)~7/29(月)
展示場所:相模原図書館1階
平安時代に紫式部によって著された「源氏物語」は、その後各時代を通じて、絵巻や色紙、扇、屏風など、さまざまな形で絵画化されてきました。それらは「源氏絵」と呼ばれ、今日でも親しまれています。
今回相模原図書館では、そんな源氏絵の中から貴重書「源氏物語絵巻」を展示します。
源氏物語絵巻の場面に関連して、当時の装束や色彩から王朝文化をご紹介します。
今なお色あせない鮮やかな源氏物語の世界をお楽しみください。
展示期間:4/5(金)~/6/21(金)
展示場所:相模原図書館1F
ご入学、ご進級おめでとうございます。
新しいスタートの時期はやってみたい、挑戦したい事がたくさんあるかと思います。
今回相模原図書館では、女子美卒業生たちのそんな「やってみたい」を形にした関連図書を展示します。
個性豊かな女子美から発信される作品の数々は将来の「やってみたい」を見つけるきっかけになるかもしれません。
皆さんの先輩たちが卒業後にどのような活躍しているか、ぜひ覗いてみてください。
展示期間:4/5(金)~6/21(金)
展示場所:杉並キャンパス2号館1階ロビー ガラスケース展示コーナー
女子美生の皆様、ご進級・ご入学おめでとうございます。
女子美術大学杉並キャンパス図書館へようこそ!
新年度第一弾の女子美杉並図書館ガラスケース展示は、
女子美生を教え導いてくださった先生方や
女子美から巣立ち、女子美で学んだことや自身の個性を生かして
社会の第一線で活躍している先輩たち。
そんな女子美にゆかりのある人々の図書をご紹介します。
さらに、今回の展示では特別に
著名な先生方のサイン色紙も展示しています!
*******************************
図書館内には今回展示している本以外にも、
女子美OG・先生の本を集めた
「女子美関係図書コーナー」を常設しています。
ラインナップは随時追加していますので
ぜひチェックしてみてくださいね。
展示中の図書はすべて貸出可能です。
(雑誌は館内閲覧のみとなります)
貸出・閲覧希望の方は、
お気軽にカウンタースタッフにお声がけください。
2024年4月5日
展示期間:1/9(火)~3/15(金)
展示場所:相模原図書館1階
みなさんは好きなゲームはありますか?
時間を忘れて夢中で遊んだことがある人も多いと思います。
今回はそんなゲームに関する展示です。
レトロなドット絵から、美麗な背景美術、キャラクターデザインまで
様々な角度からゲームを支えるアートを紹介しています。
ゲームの世界が創られていく過程をぜひ覗いてみてください。
展示期間:1/9(火)~3/15(金)
展示場所:杉並キャンパス2号館1階ロビー ガラスケース展示コーナー
2024年、新しい年の始まりです。
杉並図書館では、新年恒例となっている
前年開催の展覧会を振り返る企画展示を行います。
そして今回のポスターも、
図書館サポーターさんがデザインしてくださいました。
清々しい色味が新年にぴったりですね!
************************
2023年は、コロナも落ち着き、
3年ぶりに行動制限が解除されました。
美術館に足を運んだ学生さんも
多かったのではないでしょうか。
女子美図書館では一昨年よりも
多くの展覧会カタログを購入しております。
その中の1月から12月まで1冊ずつピックアップし、
時系列で展示してみました。
この展示で昨年行った展覧会を振り返ったり、
見逃してしまった展覧会カタログを
ぜひチェックしてみてください!
また、図書館内には、今回の企画展示以外にも、
全国の展覧会カタログをたくさん取り揃えております。
開催中の展覧会カタログはカウンター正面に展示されており、
開催終了後に貸出可能となります。
ぜひ、杉並図書館カウンター正面の
展覧会カタログコーナーも合わせてご覧ください。
2024年1月10日