イメージの翼 : 細谷巌アートディレクション
No.072
  • 著 者:細谷厳
  • 出版社:旺文社
  • 出版年:1988

日本を代表するアートディレクターであり、写真を大胆に取り入れて表現するのが細谷厳氏のディレクションの特徴。アウトプットの端正なレイアウトが常に印象強く残りますが、ここには制作過程のコメント、デッサンやスケッチが多数掲載され、最終のヴィジョンを事前に精緻に描いて、イメージしていることが理解できます。アートディレクターとしての世界観や思考が伝わってくる一冊。本には初期の仕事が網羅されていていますが、中でもキューピーマヨネーズの「都市と野菜」シリーズ写真は鮮烈な印象。自分も敬愛する広告です。

メディア表現領域 非常勤講師
勝村 久司
繪具染料商工史
No.071
  • 著 者:大阪繪具染料同業組合
  • 出版社:大阪繪具染料同業組合
  • 出版年:1938

合成染料の利用が盛んになっていた昭和13年に大阪絵具染料同業組合が組合の起源など絵具染料の資料とともに纏められた2400ページにもおよぶ書籍です。座とか株仲間、長崎からの輸入のこと、使い方に関する記載など体系的にまとめられていて研究図書としては貴重なものです。女子美の以前の杉並の図書館で見つけ私の研究の参考にした図書で、後日、私も古書で見つけて購入し研究室に置いています。

日本画専攻 教授
橋本弘安
幻獣標本博物記
No.070
  • 著 者:江本創
  • 出版社:東京 : パロル舎
  • 出版年: 2004.2

不気味…でも、読みたくなる。不思議な魅力にあふれる標本作品。
未確認生物の研究者の助手という架空のストーリーをもとに、標本作品を制作している江本創さん。標本は全て紙、モデリングペースト、竹籤で作られた偽物。しかし、あまりのリアルさに本物だと錯覚してしまいます。
作品のリアルさに加え、未確認生物の詳細なデータ、発見までの経緯などのストーリー性の高さが、より作品を魅力的な物にしています。

杉並図書館スタッフ
A.N

映画「メトロポリス」
No.069
  • 著 者:フリッツ・ラング監督
  • 出版社:
  • 出版年:1927年公開

近未来を舞台とするSF映画で、機械的な人型ロボットのイメージを誕生させた作品。大都市を支配する資本家と、地下街に住み24時間体制で働き続ける労働者たち社会的格差に、亡くなった理想の女性を蘇らせようとするマッドサイエンティストの欲望、労働者の娘に恋する資本家の息子の思いが絡み合い、人型ロボットがもたらす厄災と人間の愚かさが描き出された大作。1927年公開時は各3時間半の二部構成で上映されたという。その後、フィルムが分散してしまい、現在ではいくつかのヴァージョンがパッケージ化されている。

※DVDは右の「蔵書を確認する」から確認することができません。DVDコーナーからカウンターにお持ちください。館内のみ視聴可。

大学院 非常勤講師
藤原 えりみ
陰陽師シリーズ
No.068
  • 著 者:夢枕獏
  • 出版社:文藝春秋
  • 出版年:1991~

平安時代の陰陽師、安倍晴明を中心としたその時代の『ことわり』を守る人、破る人、鬼などの視点から見た物語です。
平安時代の生活感や、いろいろな風習も取り入れながら、現代的な感覚で、読める本です。番外編なども含めるとかなりな冊数が出ています。
ほとんどが短編ものですが、中身の濃い文章と、リアルな表現がこの作品の売りになっていると思います。登場人物もかなり、個性的に表現されています。おどろおどろしい文章もありますが、時の流れの優雅さや、平安時代のロマンも感じられるお話もあり、バリエーションがかなり広く飽きずに読んでしまいます。

短期大学部デザインコース 教授
小林 信恵 
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