ニュース

NEW BOOKS 新着情報杉 並


10/16 新着図書

【女子美OGの本】

きまぐれレストランのおかし

 宮野聡子 作・絵

 

 


【書評に取り上げられた本】

世界で一番美しい工具図鑑
 セオドア・グレイ 著
 毎日新聞(2025/3/29)東京新聞/中日新聞(2025/3/22)読売新聞   (2025/2/9)掲載

 

 

 

 

法の人類史 : 文明を形づくった世界の秩序4000年

   フェルナンダ・ピリー 著

   朝日新聞(2025/2/1)掲載

 

 

 

こえび隊、跳ねる! : 瀬戸内国際芸術祭外伝

 こえび隊 著

   読売新聞(2025/5/18)掲載

 

 

 

 

【図書館員の注目本】

目に見えない価値の伝え方 : 顧客を感動させる提案の技術
 今野有子 著

 

 

 


他 全23冊、ぜひご利用ください。

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2025年10月16日

NEW BOOKS 新着情報相模原


10/10 新着図書

架空雑貨集 : #こういうの好き。
ミチル著

 

錯視アートの楽しみ : 見てしまえば、だまされる
杉原厚吉著

 

きものの不思議 : 見返り美人はなぜ振り向いているのか?
長崎巌著

 

他全39 冊、ぜひご利用ください。

 

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2025年10月10日

NEW BOOKS 新着情報杉 並


10/9 新着図書

【女子美OGの本】

たすひくねことひよこ団

 にわ さく

 

 


【書評に取り上げられた本】

印象派の発明 : 美の技術革新と市場の創造
 西岡文彦 著
 日本経済新聞 (2025/2/8)掲載

 

 

 

 

本の江戸文化講義 : 蔦屋重三郎と本屋の時代

   鈴木俊幸 著

   東京新聞/中日新聞(2025/5/3)読売新聞(2025/3/9)毎日新聞(2025/3/8) 掲載

 

 

 

フリーランスビジネス大全 : 決定版 : ゼロから月収100万円を達成する完全攻略ロードマップ

 大坪拓摩 著

   日本経済新聞 (2025/3/29)掲載

 

 

 

 

【図書館員の注目本】

演劇と音楽の創作ワークショップ : アートへの回路をひらく座学・実践12日間
 岡本佳子 西尾佳織  野口桃江 [編著]

 

 

 


他 全23冊、ぜひご利用ください。

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2025年10月9日

TEACHERS' SELECTION 先生の本棚から


特別編 パリ滞在記②

第26回女子美パリ賞受賞者 朝倉優佳

 

 

4月18日

 
 はじめて、スーパーマーケットで店員さんに話しかけてみた。


 私は、どんなに些細なことでもフランスでの生活における「はじめて」の経験は、必ず手帳に書き記すことにしている。当たり前にできることを、あえて言葉で残すことで、それを自覚的に認識しようと努めているのだ。一見、馬鹿馬鹿しい作業のようにも思えるが、これが生活もしくは制作のための土壌をつくるうえで、案外大切なことだったりする。


 私は以前ドイツに住んでいたとき、移りはじめの頃は生活と制作のバランスが取れず、落ち着かない気持ちでいた。慣れないことの連続で、生活の基盤を整えるのに思っていた以上の時間と労力を要したためだ。生活が整わなければ、当然ながら制作に集中するための環境も整いにくい。外国語に囲まれることにも慣れておらず、思うように動けない自分へのいらだちや、言葉へのプレッシャーが重なり、やりたいこととやれることのバランスが取れるようになるまで、半年近くかかった記憶がある。


 今回も同じようなことが起こり得るだろう、と予感していた。私は再び新しい言語に触れ、異なる文化の中に身を置きながら活動しようとしているからだ。実際、今の私はまるで幼児のようなものだ。買い物ひとつ取っても、言葉はたどたどしく、量り売りや自動精算機の仕組みもまだよく理解しておらず、何をするにも頼りない状態である。


 そこで、私はできないことに、自身の生活の不完全さばかりに目を向けるのではなく、その日行なった些細なことに注目してみることにした。その方がずっと楽しいし、一日のなかで大きなことはしようとせず、小さな生活の中に喜びを感じることができれば、制作へも落ち着いて気持ちを向けることができる。そして少しずつ制作に向かう時間がとれるようになれば、集中力の密度も増していくだろう。小さな達成に目を向ける心持ちが新しい環境での生活では役立つ。これはドイツ留学時代に得た教訓である。


 この日は電子レンジ内を掃除するための道具を求め、スーパーに来た。

 

「ビネガーはどこにありますか?掃除用の物を探しているんです。」

 

 フランスに長く住む友人曰く、しつこい汚れを落とすにはホワイトビネガーを使うらしい。初老の店員さんは、棚に商品を並べていた手を止め、いぶかしげな顔でこちらを見た。


「食用はあそこにあるけど掃除用?Lavabo(洗面台)を洗うやつかい?」


 そのとき私は、電子レンジをフランス語で何と言うか頭に入れてなかったことに気づき、必死に「えーっと、それだけではなくて…」と、ムニャムニャ伝えようとすると、「あぁ、それなら上の階にあるよ。○○っていうんだ。いいかい、○○だよ。」


 肝心の○○のところが聞き取れない。とりあえずこの階ではなく、上の階にあることがわかった。これは大きなヒントだ。


 今の私にはこれで十分成功である。予想以上に丁寧に、笑顔で教えてくれた店員さんにお礼を言い、上の階で無事探していたものを見つけ、購入することができた。今日の「はじめて」を見つけることができた。

 

 
“As soon as possible”

 
 日常と非日常は、決して完全な対極にあるわけではない。両者は、ほんの少しのズレを伴いながら重なり合っているように感じる。たとえば、「時間との付き合い方」がそのひとつだ。


 パリの朝焼けや夕焼けは、東京のそれと比べると、ほんの一瞬の出来事である。東京では、晴れていれば朝7時ごろには空が明るくなり、昼から14時ごろにかけて陽射しが最も強い。そこから太陽はなだらかに傾いて、夕焼けの時間もたっぷり取ったあと、ゆっくりと沈んでいく。


 一方でパリでは、朝焼けのような柔らかい光の時間はほんのわずかで、すぐに日中の顔になる。今の季節であれば、夜21時ごろまで青空が広がり、明るいままだ。気温のピークは17時ごろ。夕焼けが見えるのは、太陽が沈む直前のほんのひとときだけである。


 私は日本では、朝7時頃から仕事を始め、昼頃にはその日の仕事のほとんどを終わらせ、手を動かす時間より見る時間を増やしていく。午前中は心のゆくまま手を動かし、午後には鑑賞者の目線を取り込みながら、少ない手数で質のある仕事をする—というのが理想で、実際はそんな充実した内容には滅多にならないのだが—スケジュール自体はこんな感じである。集中力は時間と共に鋭くなるが、判断には朝が一番適していると思っている。


 今は、フランスにおける制作に適した時間帯を探っているところだ。私の作業部屋は南東向きで、天気の良い日には昼前から強烈な光線が差し込んでくる。かと思えば、雲がすっと横切って、突然部屋が暗くなることもある。時間と同時に光との付き合い方もまた、重要になりそうだ。


 この日は制作の合間にコインランドリーへ洗濯物を持っていった。施設内には6台の洗濯機があるが、数日前に覗いたときには、そのうち3台が故障していた。貼り紙には「なるべく早く対応します」とある。


 この施設には200人以上が滞在しており、洗濯機は常に取り合い状態だ。しかも、乾燥機は1台しかない。洗濯に来る度にそこに居合わせた者同士で洗濯機の不便さについて話すのがお決まりのようになっている。


 この日、コインランドリーを覗くと、故障中の洗濯機は6台中5台に増えていた。これにはむしろ笑ってしまった。
 

 ここでの「なるべく早く」はだいぶ違うようだ。

 

 

多民族のなかの個

 
 アジア人であるということはどういったことだろうか。とくにアジアから離れた、異なる文化圏に身を置いたとき、多くの人が一度は向き合う問いではないだろうか。アジア人に対する差別――それにどう向き合い、どう受け止めるか。


 自分がアジア人であることを意識する場面は多い。たとえば、見た目、母国語、家族がいる地理的背景、そういったさまざまな要素を通して、私たちは自分の「出自」(「自分たちがどこから来たのか」ということ)を自覚する。ときに強く、無意識のうちに。


 パリという街にいると、ふとした言語や振る舞いのなかで「自分がアジア人であること」を痛感させられることがある。一方で、多民族の行き交う街であるがゆえに、自分がこの人々の中に溶けこんでいて、自身の姿形がどういったものだったか忘れそうになることもあり、たまに店舗の窓に映り込む自分の姿を確認すると「すごくアジアらしいな」と小さく驚いたりもする。


 買い物をする時、何かしらの手続きを行う時、差別的な対応を受けたことはそれなりにある。街の景色の一部となっている時はアジア人として何かしらのイメージを一方的に付与されることがあるようだ。しかし興味深いのは、個人として向き合った相手––ある程度の人間関係を築いた人間から差別的な言動を受けた記憶はあまりない。これはどういうことだろうか。


 もちろん、文化に対する誤解や無意識の偏見が、差別的な表現として現われることはあるが、人間関係の中で、会話を重ね、訂正し合い、友人としてのやり取りの中で着地する場所を見出せてきた気がする。そして、それでもなお生じる軋轢があるとすれば、それは「差別」というより、「人間関係の問題」だと感じる。


 差別に対して声を上げる人が多くいることは重要だ。それは、過去も現在も、差別によって傷つき、苦しんできた人々にとって、大きな励ましであり、必要な連帯でもある。ただ、ヨーロッパのすべての人々に、「アジア人に優しくあってほしい」と願うことは、現実としては難しいと感じざるを得ない。差別の背景にあるものや、その温度は、個人ごとに異なるからだ。アジア人全員が「善良」であるわけでもなく、それは他のどの民族についても同じだ。


 だからこそ、私たちは「個人」として認識されるべきなのだと思う。
 どこの国のパスポートを持っているか、どの言語を話すかは、その人を形づくる一部ではあるが、それが全てではない。私たちが他者からどう認識されたいのか、そのイメージを自らつくっていく姿勢が必要ではないだろうか。


 逆に、「日本人であること」「アジア人であること」にすがり、そこに執着する人ほど、他の民族に対して無意識に差別的な思考を抱きがちのように感じる。「個」としての自立がなければ、人は自らのルーツという集団に固執し閉じこもるしかなくなる。そして、そうした集団が膨れ上がれば、それは民族主義というより、排他的な差別主義に変わっていってしまう危うさすらある。


 だからこそ、私たちは慎重でありたい。他者と「個人」として向き合う強さと、差別や誤解に対して丁寧に応答できる柔軟さと、笑うことを忘れない辛抱強さを。私は持ち続けたいと思う。

 

 

滞在中のレジデンススペース。
 
 
パリ到着から数日。満開の花が見られた。
 
 
4月の夜7時。まだまだ日が伸びていく。
 
 
制作に向けてアトリエを整理していく。少しずつ。

 

2025年10月2日

NEWS 図書館からのお知らせ共 通


シラバス掲載図書展示中!

授業の内容をもっと知りたい皆さん!
シラバスには、授業で使用する参考文献・参考作品が
掲載されているのをご存じですか?

 

現在、相模原図書館・杉並図書館では、
2025年度のシラバスに掲載されている図書を

ピックアップして展示中です。

 

 

〈相模原図書館 展示中図書〉※一部紹介

 

映画の詩学 : 触発するシモーヌ・ヴェイユ
(哲学/今村純子先生)

 

異文化理解
(比較文化論/大岡響子先生)


ソッカの美術解剖学ノート
(美術解剖学A/阪上洋行 先生)


臨書で学ぶ古典の美
(書道B/飯田玄汀先生)


行動分析学 : 行動の科学的理解をめざして
(造形心理学/鈴木 清重先生)

 

 

〈杉並図書館 展示中図書〉※一部紹介

 

 

言葉と衣服
(ファッション文化論/久保亮先生、島田彩子先生、藤澤ゆき先生、平田麻里子先生、宮園夕加先生)

 

西洋美術解読事典 : 絵画・彫刻における主題と象徴 : 新装版
(西洋美術史特講A/カマチョ・クルス・ハビエル先生)


実践博物館資料保存論
(保存修復学/和田浩先生)


大学・大学院留学生の日本語 改訂版 4 論文作成編
(日本語Ⅱ/稲葉和栄先生)


デザイン実践 : 高等学校用
(教職デザイン/青木邦眞先生)

 

 

 

この機会にぜひご活用ください!

2025年10月2日

NEW BOOKS 新着情報杉 並


10/2 新着図書

 

【女子美関連の本】

心に残る、絵本と物語 : 何度でも読み返したい、読み継ぎたい不朽の名作たち

 宝島社 出版者

 

 


【書評に取り上げられた本】

アニメーションと国家 : 戦うキャラクター、動員されるアニメーター
 雪村まゆみ 著
 日本経済新聞(2025/4/26)掲載

 

 

 

 

限局性激痛

  ソフィ・カル 著

  産經新聞(2025/2/2)毎日新聞(2025/1/11)掲載

 

 

 

 

 

【図書館員の注目本】

勝てるポートフォリオ : クリエイティブ業界を目指すための必携ガイド
 春田登紀雄 著/田中秀征 著

 

 


他 全23冊、ぜひご利用ください。

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2025年10月2日

EXHIBITION 展示杉 並


125年前の美術家たち

展示期間:2025/9/29(月)~12/27(土)
展示場所:杉並キャンパス2号館1階ロビー ガラスケース展示コーナー

 

 

2025年、女子美術大学は創立125周年を迎えました。

 

これを記念して、今回の展示では125年前(1900年)の時代に日本画、洋画、彫刻、工芸、デザインの分野で活躍していた美術家たちとその作品を厳選してご紹介します。

 

 

19世紀末、日本では近代化すなわち西洋化が推し進められ、美術の分野においても西洋の概念や技術が急速に取り入れられました。

 

当時の女子美生たちは、どのような美術家に影響を受けていたのでしょうか。

 

時代背景と美術界の流れの一端を、展示作家や作品を通して感じていただけましたら幸いです!

 

 

2025年9月29日

EXHIBITION 展示相模原


愛されキャラクター

展示期間:2025/9/29㈪~2025/12/27㈯
展示場所:相模原図書館1階展示コーナー

 

今年は、スヌーピーが誕生125周年、ムーミンが80周年を迎えるなど、世界中で愛され続けているキャラクターたちが節目の年を迎えました。各地で記念展覧会も開催され、注目を集めています。

 

 

それに伴い相模原図書館も、人気キャラクターたちに関連する図書の展示を行っています。

世代を超えて親しまれてきたキャラクターの魅力に、ぜひ触れてみてください。

 

2025年9月29日

NEW BOOKS 新着情報相模原


9/25 新着図書

人体パーツの描き方手と頭 (基礎から学ぶデッサンミニ帖)
石川聡, 岡田浩志共著

 

柳原良平仕事と作品
柳原良平著

 

浮世絵のみかた
フランク・ロイド・ライト著 ; 上杉隼人編訳

 

 

他全 51冊、ぜひご利用ください。

 

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2025年9月25日

NEW BOOKS 新着情報杉 並


9/25新着図書

【女子美OGの本】

トントンカチャ

 かとーゆーこ 作・絵

 

 


【書評に取り上げられた本】

ゴッホ麦畑の秘密
 吉屋敬 著
 読売新聞(2025/3/2)毎日新聞(2025/2/8)掲載

 

 

 

 

ミロのことば : 私は園丁のように働く

   ジュアン・ミロ 著

   東京新聞/中日新聞(2025/9/6)朝日新聞(2025/6/28)産経新聞(2025/6/1)掲載

 

 

 

 

 

【図書館員の注目本】

デザインの解剖図鑑 : デザインにセンスはいらない
 しまやす 著

 

 


他 全23冊、ぜひご利用ください。

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2025年9月25日
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