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NEWS 図書館からのお知らせ杉 並


【終了】 特集コーナー「1998年(平成10年)」

新入生の皆さんご入学おめでとうございます!特集コーナーでは今年度入学した多くの新入生が生まれた「1998年(平成10年)」に関する図書を集めてみました。詳細は9・10番書架横の特集コーナーをご覧下さい。

 

1998年ベストセラー

『大河の一滴』

『他人をほめる人、けなす人』

 

1998年の出来事  関連図書

『Nagano olympic winter games, 1998 : NAOC official photobook』(長野オリンピック開催)

『世界最大橋に挑む : 明石海峡大橋を支えるテクノロジー』(明石海峡大橋開業)

『黒澤明全画集』(黒澤明監督逝去)

 

1998年に開催された展覧会のカタログ

『芹沢銈介 : 私本・私家本・装幀本』

『三岸節子展 : パリ展帰国記念』

 

その他全14冊。

 

 

 

 

 

 

2017年4月7日

EPISODE こぼれ話


スマホと読書

大学院 芸術文化専攻 花奈

 

大学の近くに1人の部屋を持つまで、通学時間が長かった。片道2時間弱、乗り換えの時間を差し引いても1時間半以上、1日3時間、週5日通学するとして、週15時間手持ち無沙汰の時間があるということになる。時給1,000円のバイトに費やしたとすると月に60,000円分以上の時間を、私は電車とバスに吸い上げられていた。

 

 この時間をいかに過ごすかで私の大学生活は決まる。手始めに私は同級生の間で流行っているスマホのゲームアプリをいくつかダウンロードしてみた、当時の友人たちはもっぱらそれらの話をしていたからだ。すぐにバッテリーの消耗がえげつないことに気づく。スマホが熱くなるのだ。恐らく1時間程度の通勤・通学時間の合間の暇を癒すことなら出来るのだろう。だが、1時間半ともなると話は違う。私の手のひらで小さな機械が音をあげていた。私はハードに対してソフトが重すぎる傾向があるなあとか、やはりスマートフォンはまだまだ発展段階にあるのだなあとか、ゲーム専用の機械で行っていたパフォーマンスをスマホのようなマルチ機器に強いているのがそもそもの間違いなのだとか、色々と考えを巡らせながらゲームアプリを全て切り捨てた。ついでに友人たちとも疎遠になった。構わぬ。スマホのバッテリーの方が大事だ。

 

 さて、それではどのようにして月60,000円分の時間を活用するか。読書の習慣が無かった私でもその手段として本を手に取るまでさほど時間はかからなかった。せっかく読書をするのだから、学術書や古典を読んで、中学高校とお勉強をサボってきた過去を清算したいものだ。当時新訳が出たばかりのハイデガーの『存在と時間』を読んでから、私の、私の時間に対する駆り立てはより激しくなった。公共交通機関の内部で幽閉されている時間のみならず、それまで遊びに使っていた帰宅後のフリータイム、寝る前のひととき、かつて友人と過ごしていた休日、私の孤独の時間の全てをいかに豊潤なものにするかに心血を注いだ。

 

 論理学を学んでみたり、英文を読み上げてみたり、詩集を読んでわけが分からねえとぶん投げてみたり、それでも気になったものを書き写してみたり、疲れた夜には色々な酒を飲んでみたり、自分の好きなワインのブドウの品種は何か探ったり、好きなアニメ映画のセリフの引用元の本を揃えて自室に専用の棚を作ったり、ケチをつけるために流行りのアニメを見てみたり。そうして得た教養や知識を、バラバラにして食べやすいようにアレンジを加えてインターネットに垂れ流していたら、私と同じように豊潤な孤独の時間を持っている人と何人か知り合えた。彼ら、彼女らと話すのは楽しい。真剣な議論になることはけしてないが、実に、実にウィットに富んだ会話をすることが出来る。かつて〝コミュ症〟だった私も、今では知らない人であっても話をするのが苦痛でなくなってきた。

 

 一人暮らしを始めて長い長い通学時間から解放されても、私は読書や勉強をやめてはいない。私の孤独の時間は暇な時間ではなく私にとってかけがえのない時間に変質を遂げた。会話のための孤独。孤独のための会話。インプットとアウトプット。紙の本とスマホ。これらはすべて繋がっているのだ。週15時間の手持ち無沙汰と脆弱なスマホのバッテリーが引き金となって、私は今、最高に楽しい時間を生きている。

 

2017年4月7日

EXHIBITION 展示相模原


【貴重書公開】写本と装飾のきらめき

2017年度第一回の展示では当館所蔵の貴重書をご紹介します。

いずれも原書を忠実に再現したファクシミリ版です。豪華絢爛、きらびやかな書物に目を奪われます。

この機会にじっくりとご覧ください。

 

 

■『ボルソ・デステの聖書 La Bibbia di Borso d’Este』

成立:1461年

言語:ラテン語
原書:エステンセ図書館所蔵(イタリア)
当館所蔵資料:ファクシミリ版(限定750セット) 
 
イタリア・ルネサンス期における「彩色写本の最高傑作」といわれる。
iconograpy(キリスト教図像学)の宝庫で研究家の原資料として一級品の価値。
 
北イタリア、フェッラーラの君主であり愛書家のエステ・ボルソが自らのために制作させた彩色写本。当時の貴族の間では自分専用の豪華な聖書を作ることが好まれていた。1455年より、タッデーオ・カルベッリ、フランコ・ディ・ルッシ、ジョルジュダレマーニなど当時最高の画家と契約し、写本を完成させた。ルネサンス期に制作された採飾写本を代表するとともに、当時の宮廷文化の精華である。2巻合わせて六百葉を超える本聖書のうち、豪華な装飾の施されていない紙葉は一葉もないと言ってよい。
各ページに、Impreseとよばれる個人の紋章が見られる。彩色写本の緻密さ、独自性、デザイン性、挿絵や彩飾の量、質など写本の魅力がつまった一冊。
 
 
■『リンディスファーン福音書 The Lindisfarne Gospels.』
 
成立:7世紀末-8世紀初頭
言語:ラテン語
形態:ヴェラム紙(羊や子牛の皮を薄くのばしたもの)
原書:大英博物館所蔵
制作: Faksimile Verlag(スイス)
当館所蔵資料:ファクシミリ版(1852年にヴィクトリア朝時代の金細工師が再現した際の装丁の再復刻 世界限定290冊)
 
 『ダロウの書』『ケルズの書』とともに“三大彩色写本”に数えられる。英国プレ・カロリンガ朝期を代表するラテン語聖書の重要写本。またウィリアム・モリスをはじめ、近代の私家本の制作者たちに大きな影響を与えたとされ、デザイン史、美術史的にも大変意義のある書物。
 
 英国の北東部のリンディスファーン島。700年頃司教イードフリースによって修道院を復興した偉人、聖カスバートの墓所に捧げるために制作されたのが本書である。製本は、司教エセルワルド、装丁は隠者ビルフリースが担当。
本書の見どころは、装飾のモチーフに、「螺旋紋」「動物組紐紋」「福音書記者像」 があげられ、これらにはケルト、ゲルマン美術、ビザンティン世界の相互の影響が認められる。また文章の行間に10世紀末頃の古英語で逐語訳が書き込まれており、これは現存する最古の英語訳といわれている。
福音書記者(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)像、カーペットページ、装飾頭文字、螺旋インターレース(ひも・リボンを織り込み左右対称の図柄にした模様)紋模様、鈎十字文様など随所に人や動物などの意匠化された表現が見られる。
彩色は天然顔料で45色が使用されている。濃青色はラピスラズリで、アフガニスタン北東部のバダフシャン産の石を用いている。彩色写本の緻密さ、独自性、デザイン、超豪華な装丁、表紙に埋め込まれた本物の宝石、巻頭部の装飾された十六葉の「対観表」(美術史上最古実例)など見どころが多い。

 

 

 

 

2017年4月6日

NEWS 図書館からのお知らせ相模原


【特集コーナー】選書ツアーに行ってきました。

図書館サポーターの学生と一緒に紀伊國屋書店新宿本店にて選書ツアーを行いました。学生ならではの観点で各々が女子美の図書館に所蔵すべく本を選びました。

参加した学生からは「充実した時間を過ごせて楽しかった」などの感想をいただきました。

今回はその成果をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

2017年4月6日

NEWS 図書館からのお知らせ杉 並


杉並図書館員推薦図書コーナー 4月

杉並図書館員推薦図書コーナーを入替えました。

展示されている本は貸出可能です。詳細はカウンター向かって左脇の杉並図書館員推薦図書コーナーをご覧下さい。

全12冊です。

 

『細密画描法 : 細密画の学び方、技法、展開、系譜』 〈女子美名誉教授立石雅夫先生の著作〉

『トリッポンのこねこ』 〈女子美客員教授萩尾望都先生の著作〉

『きりのなかのサーカス』 

『トップクリエイター26人のアイデアノート』 

『ブルーノ・ムナーリの本たち : Munari i libri 1929-1999』

『『いちご新聞』から生まれたキャラクターのヒミツがいっぱい』

『スヌーピーこんな生き方探してみよう』

『マスキングテープの本』

『Designs by Erté : fashion drawings and illustrations from “Harper’s bazar”』

『市川崑大全 : Kon Ichikawa 1915*2008』

『The magic of M.C. Escher』

『図説メディチ家 : 古都フィレンツェと栄光の「王朝」 (ふくろうの本)』

 

2017年4月6日

TEACHERS' SELECTION 先生の本棚から


摘読録――My favorite words 第7回

芸術表象専攻/芸術文化専攻 教授 北澤憲昭

  

犀の角のようにただ独り歩め。

――『スッタニパータ』中村元訳

  

「スッタニパータSutta Nipāta」は上座部仏教(小乗仏教)のパーリ語経典である。

  

犀の皮は、あらゆる動物のなかで最も堅いといわれ、肉食獣の牙や爪から身を守る鎧の役割を果たしている。そのためか、犀は単独で行動する。上に引いた言葉が、こうした犀の習性に由来するのはいうまでもない。ただし、経典には「犀のように」と書かれてはいない。そこには「犀の角のように」とある。なぜだろうか。

  

視力の弱い犀の視線は遠くまでとどかない。しかし、鼻先の角は、しっかりとらえているにちがいない。鼻先に突き出た角は、犀の巨体が前進する指針の役割を果たしているかにみえる。「犀の角のように」というのは、おそらく、このことにかかわっている。

  

犀をみちびく指針としての角は犀自身に属している。すなわち犀の意識の尖端は犀自身に集中している。経典の言葉の焦点はここにある。思うに、このことばは「梵我一如[ぼんがいちにょ]」――宇宙の支配原理である「梵Brahman」と、個々人の支配原理である「我Ātman」とが、ひとつであって、ふたつではない――という教義にかかわっているのだ。

  

「独り」というのが身体的な事柄でないのはもちろんのこと、それは精神的孤独という意味でさえない。このことばは、宇宙と自己がひとつであるということを、したがって孤独が「孤独」でありえないことを示している。

  

犀は、みずからの角を指針として歩みをすすめる。しかし、その角は犀自身を遥かに超え出るものと繋がっている。「ただ独り」歩む犀の姿は、だから、近代的な「主体」概念では捉えきれない。それは、別の主体のありようを暗示している。英訳の『スッタニパータ』を読んだニーチェが、1875年の書簡でこのことばを愛用語として引用しているのも納得がゆく。

  

  

2020年9月29日改稿

2017年3月31日

NEWS 図書館からのお知らせ


北澤憲昭図書館長の講話会を開催しました

2017年3月31日をもって北澤憲昭教授が本学を定年退職されます。

そこで、最後に北澤教授から本の想い出や本にまつわるお話しをうかがう機会を設けました。(学内関係者のみ)

また、講話会の他、北澤教授が研究代表者を務められた平成27年度共同研究「東西美術における「顔」の研究」についての研究成果発表も行われました。

 

 

2017年3月30日

TEACHERS' SELECTION 先生の本棚から


摘読録――My favorite words 第6回

芸術表象専攻/芸術文化専攻 教授 北澤憲昭

 

学而不思則罔 思而不学則殆

――『論語』「為政第二」より

 

現代日本語で言い換えれば、「他から学んだことを自分で思い返し、考えてみることをしなければ、ただのボンクラだ。逆に、自分で思い浮かべたことを信じ切って、他から学ぶことをしなければ、あやまちを犯すおそれがある。」

 

読み方は以下のとおり。「まなびて、おもわざれば、すなわち、くらし。おもいて、まなばざれば、すなわち、あやうし。」

 

自戒の意味も兼ねてしるしとめておくことにした。美術大学というのは「思いて学ばざる」性向と「学びて思わざる」性向とを、ふたつながら矯めるための相教育の場であるべきなのかもしれない。

  

  

2017年3月29日

NEW BOOKS 新着情報杉 並


3/23 新着図書

【書評に取り上げられた本】

 

『マティスとルオー友情の手紙』

〈朝日新聞(2017/2/26)〉

パリ国立美術学校のギュスターヴ・モロー教室で出会った二人の画家。作風はそれぞれに違いますが二人が分かち合ったものが手紙のやり取りを通して見えてきます。

 

『復興キュレーション : 語りのオーナーシップで作り伝える”くじらまち” (キオクのヒキダシ:2)』

〈朝日新聞(2017/3/5)〉

東日本大震災後、文化財レスキューから始まった活動。ただモノを並べ展示するのではなく、それらが持っている個人の物語を紡ぎだすことで一人ひとりの声が響き合う空間が生まれます。

 

『サザビーズで朝食を : 競売人(オークショニア)が明かす美とお金の物語』

〈朝日新聞(2017/3/5)〉

オークション会社サザビーズのディレクターであり、絵画部門のシニア・スペシャリストを務める著者が語る競売の物語。芸術作品をめぐるひとつの世界がここにあります。

 

書評(新聞)は関連リンクからご覧いただけます。

 

 

【女子美OGの本】

 

『香菜子さんの服えらび。 (ナチュリラ別冊)』

女子美出身のモデル、イラストレーターとして活躍中の香菜子さんの著作。おしゃれだけれどリラックスして見える香菜子さんの服選び、普段着のルールをご紹介。

 

 

【図書館員の注目本】

 

『うれしいセーター』

ニットデザイナーとして活躍中の三國万里子さんの著作。宮沢りえさん、星野源さん、ミロコマチコさんといった著名人のリクエストに応えて制作されたニットはどれもその人の魅力にピッタリ!

 

『いしゃがよい』

さくら せかいさんの絵本。心優しいエンさんとパンダのファンファンとの温かい物語。リラックスした絵が魅力的です!

 

その他全104冊。

 

詳細検索で「新着7日以内」と入力すれば一覧がご覧いただけます。

http://lib.joshibi.ac.jp/mylimedio/search/search-input.do?mode=comp&nqid=1

 

2号館1階ロビーのガラスケース内で展示中の新着図書も貸出可能です。

気になる本がありましたら、カウンターまでお越しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年3月23日
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