杉並区図書館ネットワーク平成29年度企画事業として講演会「源氏物語への扉 ―その光と闇―」を下記の通り開催いたします。ポスター・チラシは本学のデザインルーム作成です。
ぜひお申込ください。
記
日時:平成29年10月14日(土)午後2時~3時30分
会場:中央図書館視聴覚ホール
定員:60名(定員になり次第締切)
参加費:無料
申込・問合せ先:杉並区立中央図書館(電話03-3391-5754)
※10月2~8日は杉並区立図書館休館のため、申込受付はできません。3~8日の受付は東京立正短期大学図書館(TEL 03-3316-6854 FAX 03-5377-7641 E-mail tosho@tokyorissho.ac.jp)となります。
住所:〒167-0051 杉並区荻窪3-40-23
交通案内:JR中央線、地下鉄丸の内線「荻窪駅」南口から徒歩10分
講演概要:
「源氏物語」と聞くと、どのような作品がイメージされるであろうか。美しい貴公子の色好み。姫君たちが織り成す華麗な王朝世界― だが、それは一面に過ぎず、母の愛情を知らず、天皇になれなかった皇子が、政治的な野心を抱え、最愛の女性との果たされない愛に苦悶する、葛藤の物語でもある。
光が強ければ、また影も自ずと濃いように、煌びやかな物語世界とその構造を支える暗澹とした根源を読み合わせ、光と闇から物語の骨格を炙り出す。
源氏物語に興味を持ちつつも、なかなか扉を開けることのなかった方々へ、概要は知ってはいても、どのように読み込んでいったらよいのか、その糸口を探している方々へ、源氏物語が読み継がれてきた真の魅力に迫りつつ、平安の美の世界に誘います。
講演者:高橋 汐子
東京立正短期大学 現代コミュニケーション学科 専任講師
フェリス女学院大学人文科学研究科 博士後期課程修了/博士(文学)
専門は日本文学。平安文学を中心として、主に源氏物語について、〈不在〉〈喪失〉の観念の中で立ち現れる記憶や「夢」の存在を分析し、明らかにする。
著書:『「記憶」の創生』翰林書房(共著)
『源氏物語 ことばと身体』青簡舎(共著)
『人物で読む源氏物語 浮舟』勉誠出版(共著)
2017年9月25日