アニメーション日中交流記 ― 持永只仁自伝
No.027

チェコを経由せず独自の発展を成し遂げた、知られざる日本の人形アニメーションの父、持永只仁。今日も一般的に使われている人形アニメーションの技法、虫ピンで人形を固定する方法を編み出したのも持永さんです。
戦中戦後、絵を描く道具も入手困難な時代に、絵の具の調合・素材研究・撮影など、努力と工夫の積み重ねで0から築き上げたアニメーションのこと、そしてその技術を広めようと中国にて尽力したことをまとめた情熱と愛情に溢れた一冊です。アニメーションの資料としてはもちろん、読み物としても楽しめます。

杉並図書館スタッフ
Y.N

著者

持永只仁


出版社

東方書店 


出版年

2006

国家とイデオロギー
No.026

エラそうな権力に取り込まれるなんてイヤですよね。徹底的に叩き潰してやりたくなりますよね。でも、グラムシという人によれば、人は、むしろ、そんな力に好んで取り込まれていくのだそうです。さらに、本書の著者、ルイ・アルチュセールによれば、権力で問題なのは、軍隊とか独裁者とかのような解りやす過ぎるものというよりも、むしろ、学校、家族、メディア、美術、音楽、スポーツなど、身近にあって権力らしくないものだそうです。これら「国家のイデオロギー装置」( AIE ) によって、実はずっと前からすでに取り込まれているのが、私たちだというのです。

大学院美術研究科デザイン専攻 非常勤講師 (音楽文化学)
石井 拓洋

著者

L・アルチュセール著;西川長夫訳


出版社

福村出版


出版年

1975

銀座Hanako物語 : バブルを駆けた雑誌の2000日
No.025

1988年6月に創刊された働く女性向けの首都圏だけのリージョナルマガジン『Hanako』、その創刊編集長が書く編集現場のリアルなエピソードの数々。たくさんのブームを巻き起こした雑誌メディアが力を発揮していた時代のストーリーにはワクワクします。近くで生きていた自分のすぐ横で起きていたドラマの裏側を知ることができて認識を新たにしました。若い人たちには自分たちが知らない過去のバブル時代の風景がわかればとおすすめしたい。

短期大学部造形学科 非常勤講師
渡辺 憲一

著者

椎根和


出版社

紀伊國屋書店


出版年

2014

吾輩は看板猫である
No.024

下町に住む看板猫の生活を紹介。
接客そっちのけでお昼寝ばかり、のんびりきままな看板猫ライフ。まったく働いていないのに、看板猫がいるだけでお店に立ち寄ってみたくなってしまう。まさに、招き猫効果!
猫ちゃん達の写真に添えられたコメントもとっても可愛い。
お店の地図ものっているので、お気に入りの子がいたら、会いに行ってみてはいかがでしょうか?

杉並図書館スタッフ
A.N

著者

梅津有希子


出版社

文芸春秋


出版年

2011-

サイボーグ・フェミニズム:ハラウェイ、ディレイニー、サーモンスン
No.023

1985年にハラウェイが発表した論文「サイボーグ宣言:20世紀後半における科学、テクノロジー、社会主義的フェミニズム」は、生物工学的な観点からの分析により、有機物と無機物、動物・植物・鉱物という従来の物質的境界やヒエラルキーが消滅していくなかで、女性の身体を社会的ネットワークに接続する機能体[サイボーグ]として考察。生殖機能や性的対象としての女性の身体性をめぐる従来の議論と一線を画す大胆な発想で、一躍話題となった。巽孝之・小谷真理の編集により、ハラウェイ論文の理解の手がかりとなる解題や他の著者の論文などが添えられた好著。

大学院 非常勤講師
藤原 えりみ

著者

ダナ・ハラウェイ、サミュエル・R・ディレイニー著/巽孝之・小谷真理編訳


出版社

トレヴィル


出版年

1991

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