死と墓のイコノロジー:中世後期とルネサンスにおけるトランジ墓
No.014
  • 著 者:K・コーエン著;小池 寿子訳
  • 出版社:平凡社
  • 出版年:1994

中世ヨーロッパのトランジ墓(腐乱死体彫刻像墓標)について書かれた珍しい本。
王侯貴族の墓標は、生前宛らのきらびやかな姿の彫像が作られた一方で、身体が朽ち蛇や蛆が這うグロテスクな姿となって表現される流行があった。
謂わばキリスト教版九相図のようで、蛙が顔を覆う異様な姿は一種現代アートにも通じる衝撃を受ける。
ペストの流行により広まった<メメント・モリ>。命と宗教とが深く結びついた中世の人々が死とどう向き合ったかが垣間見える。
トランジの関連書籍は非常に少なく、写真資料も豊富で貴重な一冊。

相模原図書館スタッフ
K.M

日本のたくみ
No.013
  • 著 者:白洲正子
  • 出版社:新潮社
  • 出版年:1981

歴史と伝統に培われ、真に美しいものを目指して打ち込む様々な日本の匠を紹介するものです。
世の中の美しい物や形を理解して、それに自分の人生を賭ける素晴らしい人々がいるということをこの本の中で、紹介しています。
美術に関わりのある人は、『ものを創る』ということの大切さや、奥深さ、人生についても考えられる作品なので、是非読んでほしいと思います。

短期大学部デザインコース 教授
小林 信恵 
英国ロックを歩く : U.K. rock landmarks
No.012
  • 著 者:桑田英彦
  • 出版社:スペースシャワーブックス
  • 出版年:2013

いつの時代も色褪せる事無くオシャレでかっこいいUKロック。
1960年代から1980年代に活躍したUKロックの足跡を一緒に旅する本です。この本片手にいつかイギリス全土UKロック巡礼の旅に出たいな~と夢見ております。みなさんも、まずは空想で一緒に旅しませんか?UKロックの世界へようこそ!

杉並図書館スタッフ
S.A

直撃する広告  見知らぬ人を動かす36の広告作法
No.011
  • 著 者:岸井保
  • 出版社:電通
  • 出版年:1993

海外勤務の経験を生かした著者が、豊富な海外広告の事例を紹介しつつ、様々なコミュニケーションの表現手法を解説しています。広告のビジュアルアイデアを考える時に役立つ参考書とも言える本で、これを読めば、従来の面白い広告がなぜ面白いのかが理屈でわかるようになり、さらに自分自身でも生み出すことができると思います。表現にはこの本にあるようなメソッドがあると理解することで、闇雲にアタマを悩ませるよりも効率的かもしれません。たぶん「身内が相手か他人が相手か」を意識するだけでも手段は大きく変わるでしょう。

メディア表現領域 非常勤講師
勝村 久司
きみはサンダーバードを知っているか
No.010
  • 著 者:サンダーバードと法を考える会編
  • 出版社:日本評論社
  • 出版年:1992

『サンダーバード』とは、私設組織「国際救助隊」の活躍を描く、英国の人形劇である。この本は「平和活動とは何か」ということを、『サンダーバード』を題材にわかりやすく、かつ具体的に紹介している。
日本でPKO法案が可決された1992年に刊行された本だが、テーマそのものは現代社会にも通じていると言えるだろう。そのためか、あまり古さは感じられない。
「地球をまもる」ということを考えつつ、『サンダーバード』という作品そのものの魅力に触れてもられえば幸いである。

相模原図書館スタッフ
K.S

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