秘密の動物誌
No.057
謎の失踪を遂げたドイツ人 生物学者ペーター・アーマイゼンハウフェン博士が世界各地でおこなった新種・奇種生物の研究資料を発見し、闇に葬られたこれら資料を公開するというストーリー。
剥製標本や写真、デッサン、X線写真など様々な科学的資料でフィクションの境界線を曖昧にし、非現実的な存在に説得力を持たせています。
1991年出版当時、日本でも話題になり、本の内容が本物であると信じる人が多くいたようです。
非存在の実在証明、その新たな表現の面白さを体験できる一冊です。
杉並図書館スタッフ
A.N