あかんべえ
No.046
江戸時代を背景にした可愛い女の子とお化けのお話。
一見、ファンタジーのようでもあり、ユニークな表現もたくさんあり読みやすい作品だが、物語のなかで読者に伝えたいものは、なんなのかを考えさせられるお話です。
時代背景もあり、貧しい中での人々の暮らしぶりや、道具類、生活用品などをうかがい知れる。逆に今ではあまり見ないような豊かな心のやり取りや、日本人ならではの道徳観、思いやりなどにも感動してしまう。宮部作品の江戸時代ものは全て読んでいるが、どれにも日本人の心の豊かさが表現されており、最後には感動してしまいます。
短期大学部デザインコース 教授 | |
小林 信恵 |