大貫卓也全仕事
No.044
  • 著 者:大貫卓也
  • 出版社:マドラ出版
  • 出版年:1992

新潮文庫「Yonda?」や「ペプシマン」などそれまでにない広告キャンペーンを打ち出してきたアートディレクター大貫卓也氏。それらが世に出る前の若き頃の作品集です。僕らの世代で言えば「としまえん」が中でも有名。今見ても笑える表現、インパクトある広告が満載です。特に「史上最低の遊園地。」は必見。エイプリルフールを逆手に取った最高傑作です。また西武百貨店「川崎事件」など、突飛なビジュアルアイデアも美しく完成度高く仕上げる、という彼の作風がこの後多くの広告に影響を与える「表現のマイルストーン」となりました。

メディア表現領域 非常勤講師
勝村 久司
人生が輝くロンドン博物館めぐり入場料は無料です!
No.043
  • 著 者:井形慶子
  • 出版社:KADOKAWA 
  • 出版年:2015

博物館都市ロンドン。大英帝国の歴史からアートまでを無料で堪能できてしまいます。本書では、歴史、科学、絵画、個性豊かなミュージアムが紹介されています。
無料だからか、イギリスでは博物館から仕事のアイディアを探す人が多いのだそうです。
ロンドンを訪れる際は、本書を参考にお金のかからない豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょう!

杉並図書館スタッフ
Y.Y

三文オペラ : ブレヒト/ヴァイル ; 放蕩児の遍歴 : オーデン/ストラヴィンスキー
No.042
  • 著 者:ブレヒト、岩淵達治訳 他
  • 出版社:音楽之友社
  • 出版年:1989年

俳優、演出家、大道具、衣装、照明、音楽。さまざまの要素が最高のレベルで出会ったとき、芝居は奇蹟としか言いようのない圧倒的な表現に達する。そういう舞台に接することが出来たら、幸運を噛みしめるべきだ。裏返していえば、ある戯曲の理想的な上演というものは、そうめったにお目にかかれるものではない、ということ。そう考えると、戯曲を読む楽しみを知るひとが少ないのは残念だ。ブレヒトは、ベケットと両極をなす20世紀演劇の代表的作家。戯曲から自分なりの舞台を思いめぐらしてほしい。

教養研究室 教授
田桐 正彦
いるのいないの
No.041
  • 著 者:京極 夏彦作 ; 町田 尚子絵 ; 東 雅夫編
  • 出版社:東京 : 岩崎書店
  • 出版年:2012

怪談えほんシリーズ3 絵も文章もとにかく不気味。描かれている怪しげな猫たちや薄暗い部屋 恐怖をかきたてる演出が散りばめられています。つい、背景の薄暗くなっている場所に目を凝らして見てしまいます。ラストページは、恐怖のあまり叫びそうになってしまいました。本当に子供向けなのでしょうか…。
ラストページの為に、1ページずつ丁寧に読むことをオススメします。

杉並図書館スタッフ
A.N

物語の構造分析
No.040
  • 著 者:ロラン・バルト
  • 出版社:みすず書房
  • 出版年:1979年

友だちの作った作品をどのように解釈していますか? 「正しい」解釈を保証するのは何でしょうか。 友だちの制作意図、つまり、「作者の意図」でしょうか。 思想家ロラン・バルトによれば、作品解釈の正統性を導くような作者は、どうも、1968年にはすでに死んだらしいです。そして、「作者の死」にともない、「作品からテクストへ」とその文化的成果物の呼び方も変わったそうです。なるほど作品を創るといっても、作家は神のように全くゼロから創造しえません。なので、バルトは作品を「引用の織物」なる「テクスト」と呼びました。

メディア表現領域 非常勤講師
石井 拓洋
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