直撃する広告  見知らぬ人を動かす36の広告作法
No.011
  • 著 者:岸井保
  • 出版社:電通
  • 出版年:1993

海外勤務の経験を生かした著者が、豊富な海外広告の事例を紹介しつつ、様々なコミュニケーションの表現手法を解説しています。広告のビジュアルアイデアを考える時に役立つ参考書とも言える本で、これを読めば、従来の面白い広告がなぜ面白いのかが理屈でわかるようになり、さらに自分自身でも生み出すことができると思います。表現にはこの本にあるようなメソッドがあると理解することで、闇雲にアタマを悩ませるよりも効率的かもしれません。たぶん「身内が相手か他人が相手か」を意識するだけでも手段は大きく変わるでしょう。

メディア表現領域 非常勤講師
勝村 久司
きみはサンダーバードを知っているか
No.010
  • 著 者:サンダーバードと法を考える会編
  • 出版社:日本評論社
  • 出版年:1992

『サンダーバード』とは、私設組織「国際救助隊」の活躍を描く、英国の人形劇である。この本は「平和活動とは何か」ということを、『サンダーバード』を題材にわかりやすく、かつ具体的に紹介している。
日本でPKO法案が可決された1992年に刊行された本だが、テーマそのものは現代社会にも通じていると言えるだろう。そのためか、あまり古さは感じられない。
「地球をまもる」ということを考えつつ、『サンダーバード』という作品そのものの魅力に触れてもられえば幸いである。

相模原図書館スタッフ
K.S

ラインズ : 線の文化史
No.009
  • 著 者:ティム・インゴールド著;工藤晋訳
  • 出版社:左右社
  • 出版年:2014

「線」は、しばしば、人間社会の進歩を示すのに用いられてきた。直線的に未来へと向かう進歩史観の表象だ。これに対して、インゴールドは「散歩にでかける」(パウル・クレー)線を重視する。目的への到達よりも、むしろ、線が引かれてゆく過程を大切にするのである。著者にいわせると、点というのは、線の到達するところではない。それは線が滞留する場であり、渦巻きのような形象で示される。こうして点は、そこからあらためて線がスタートする中継点、あるいは、あらたな線が生み出される起源となる。つまり、ひとつの場となる。ドローイングにかかわる訓練や研究にたずさわるひとびとにとって必読の書というべきだろう。

芸術表象専攻 教授
北澤憲昭
ボッコちゃん
No.008
  • 著 者:星新一
  • 出版社: 新潮社
  • 出版年:1971

ショートショートの神様、星新一による短編小説集の決定版。読書の入門書として触れた人も多いのではないだろうか。
時代性や難解さを廃したフラットな文体で、ビター風味の大人のSF寓話がテンポ良く展開していく。一作品は数ページほどと、一駅間で読み切れる分量にまとまっているとっつきやすさも魅力の一つだ。質と量を兼ね備えた粒揃いぶりは、小説のオードブルとも言い表せる。

相模原図書館スタッフ
O.S

絵画材料の小宇宙 : 実験と顕微鏡で再発見
No.007
  • 著 者:橋本弘安
  • 出版社:生活の友社
  • 出版年:2006

美術の窓という雑誌に連載したものをまとめた拙著です。光学顕微鏡を中心に電子顕微鏡・形状測定顕微鏡・粒度分析・蛍光X線分析・サイズ排除クロマトグラフィの分析なども使い「もの」としての絵具を考え、岩絵具・絵具・基底材などの比較研究を行いながら、岩絵具のつくり方、本当の色、天然顔料の応用利用などを紹介しています。画家にとっての「暮らしの手帖」のような思いから絵具メーカーなどに協力してもらうことなく独自の視点で考察していった本です。たまに古書で手に入れることは出来たりもしますが写しであれば日本画研究室でデータを取れるようにしています。

日本画専攻 教授
橋本 弘安
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