三文オペラ : ブレヒト/ヴァイル ; 放蕩児の遍歴 : オーデン/ストラヴィンスキー
No.042
  • 著 者:ブレヒト、岩淵達治訳 他
  • 出版社:音楽之友社
  • 出版年:1989年

俳優、演出家、大道具、衣装、照明、音楽。さまざまの要素が最高のレベルで出会ったとき、芝居は奇蹟としか言いようのない圧倒的な表現に達する。そういう舞台に接することが出来たら、幸運を噛みしめるべきだ。裏返していえば、ある戯曲の理想的な上演というものは、そうめったにお目にかかれるものではない、ということ。そう考えると、戯曲を読む楽しみを知るひとが少ないのは残念だ。ブレヒトは、ベケットと両極をなす20世紀演劇の代表的作家。戯曲から自分なりの舞台を思いめぐらしてほしい。

教養研究室 教授
田桐 正彦
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