物語の構造分析
No.040
  • 著 者:ロラン・バルト
  • 出版社:みすず書房
  • 出版年:1979年

友だちの作った作品をどのように解釈していますか? 「正しい」解釈を保証するのは何でしょうか。 友だちの制作意図、つまり、「作者の意図」でしょうか。 思想家ロラン・バルトによれば、作品解釈の正統性を導くような作者は、どうも、1968年にはすでに死んだらしいです。そして、「作者の死」にともない、「作品からテクストへ」とその文化的成果物の呼び方も変わったそうです。なるほど作品を創るといっても、作家は神のように全くゼロから創造しえません。なので、バルトは作品を「引用の織物」なる「テクスト」と呼びました。

メディア表現領域 非常勤講師
石井 拓洋
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