国家とイデオロギー
No.026

エラそうな権力に取り込まれるなんてイヤですよね。徹底的に叩き潰してやりたくなりますよね。でも、グラムシという人によれば、人は、むしろ、そんな力に好んで取り込まれていくのだそうです。さらに、本書の著者、ルイ・アルチュセールによれば、権力で問題なのは、軍隊とか独裁者とかのような解りやす過ぎるものというよりも、むしろ、学校、家族、メディア、美術、音楽、スポーツなど、身近にあって権力らしくないものだそうです。これら「国家のイデオロギー装置」( AIE ) によって、実はずっと前からすでに取り込まれているのが、私たちだというのです。

大学院美術研究科デザイン専攻 非常勤講師 (音楽文化学)
石井 拓洋

著者

L・アルチュセール著;西川長夫訳


出版社

福村出版


出版年

1975

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