絵画材料の小宇宙 : 実験と顕微鏡で再発見
No.007
美術の窓という雑誌に連載したものをまとめた拙著です。光学顕微鏡を中心に電子顕微鏡・形状測定顕微鏡・粒度分析・蛍光X線分析・サイズ排除クロマトグラフィの分析なども使い「もの」としての絵具を考え、岩絵具・絵具・基底材などの比較研究を行いながら、岩絵具のつくり方、本当の色、天然顔料の応用利用などを紹介しています。画家にとっての「暮らしの手帖」のような思いから絵具メーカーなどに協力してもらうことなく独自の視点で考察していった本です。たまに古書で手に入れることは出来たりもしますが写しであれば日本画研究室でデータを取れるようにしています。
女子美術大学 名誉教授 | |
橋本 弘安 |