【図書館員の注目本】
『おなじ月をみて』
台湾の国民的絵本作家のリャオ.ジミーの最新作。悲しみと喜び、光と闇、戦争と平和、二つの相反する対象の、起こり得る結末とは。人間のあるべき姿について、考えさせられる物語です。
『ゆうなとスティービー』
牛を飼っている農家の娘ゆうなが、生まれたばかりの子牛を懸命に育てていく。子牛はスティービーと名付けられ…。東北で農業を営んだ作者が自身の体験を活かして命の大切さを伝えています。
『音叉』
物語は意外な展開に転がっていく…。またもやゴーリーワールド全開の最新作。不幸な少女シオーダは、身を投げた海のなか、大きな化け物と出会い、仲良く深海で暮らします。一体どうなるのか続きが気になるストーリーと独特の画風に注目。
『ムカッやきもちやいた』
誰でも抱いたことのあるムカッとした気持ち。絵本から、自分の気持ちを振り返ったり、友だちのとの関係へと思いを巡らせていくでしょう。読み応えあるストーリー展開が魅力的な一冊。人とのかかわりを考える絵本。
『鹿踊りのはじまり』
圧倒的で伸びやかな画風が注目を集めているミロコマチコの描く、宮沢賢治の代表作「鹿踊りのはじまり」。岩手・花巻周辺に今も伝わる郷土芸能「鹿踊り」その本当の精神を風から聞いたとして語られる民話風傑作童話。