本学の卒業生であり洋画家の入江一子(いりえかずこ)先生が
2021年8月10日、105歳でご逝去されました。
ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
この度は、入江一子先生に哀悼の意を込め、
先生の画集や著書などを図書館館内にて展示いたします。
「追悼展示 入江一子先生」
シルクロードに魅せられた入江一子先生は、
30年間にわたり30余か国をめぐる旅のなかでシルクロードを描き、
百寿を迎えられた後も作品を発表しておられました。
土地土地に暮らす人びとが伝統として守りつづけてきた文化や、
素朴ながらも美しい表情のなかにあるプリミティブなものに
心をつかまれたと語られていた先生の、
色彩自在な作品や画業の歩みをぜひご覧ください。
【展示場所】
相模原図書館:3階仮設カウンター横展示コーナー
杉並図書館 :学生ギャラリー横特集コーナー
→自動貸出機横特集コーナー
【展示風景】
・杉並図書館
・相模原図書館
【略歴】
1916年 山口県出身の父が営む貿易商の家庭に生まれる。18歳まで
1916年 韓国・大邱(テグ)で過ごし、女学校卒業後に日本へ渡る。
1934年 女子美術専門学校師範学科西洋画部(現・女子美術大学)入学。
1938年 女子美術専門学校を卒業した後、洋画家・林武氏に師事。
1947年 三岸節子氏らと女流画家協会を創立。
1957年 独立美術協会会員。
1969年 本格的なシルクロード写生旅行を開始。
2000年 入江一子シルクロード記念館(杉並区阿佐ヶ谷)開館。
2013年 第1回女子美栄誉賞受賞。
2016年 百寿記念入江一子自選展を開催。
図書館員一同、心よりご冥福をお祈りいたします。
2021年8月27日