No.039
  • 著 者:三輪茂雄
  • 出版社:法政大学出版局
  • 出版年:2005

著者は故人ですが、日本の粉体工学の基礎をつくられた同志社大学の先生で、島根の仁摩サンドミュージアムに1年で落ちる砂時計を製作されたり、「なき砂」の研究など科学的な視点で人間の粉に関する営みを見つめた同じシリーズでの「篩」「臼」、また、子供向けの絵本「粉がつくった世界」ほか著書もある先生です。「粉体」について書かれた入門的な本は、別の著者で「不思議な粉の世界」「トコトンやさしい粉の本」・・・など数式をほとんど使わず平易に書かれた本があります。映像と絵画の関係、「物とは」「その物性」など見つめる必要が美術にはあると私は考えています。

女子美術大学 名誉教授
橋本 弘安
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