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特集コーナー「エッセイ本」を読んでみよう

11月の杉並図書館・特集コーナーのテーマは、
「エッセイ本」です。

 

エッセイとは、随筆などとも言われる、決まった形式ではなく、
作者が体験したことに対する感想や思想などを自由に記述した文章を指します。
起承転結、物語の「型」を気にせず、思いのまま書いた文章は、
作者の人柄が垣間見え、興味関心がどこに向かっているのかを知ることができます。

 

また、作品を読むだけでは伝わらない、その人自身の魅力や意外な一面を知ることができます。
エッセイを読んだ後で、小説や作品を見てみると、今までとは違った解釈ができるかもしれません。

 

今回は、その中から何冊か本をご紹介します。

 

 

1.『もものかんずめ』さくらももこ

学生時代の思い出から漫画家デビュー、そして結婚にまつわる日々の出来事について書かれています。
ユーモラスな人々とももこさんのやり取りに笑い必至です。
また、文章力の高さにも注目して読んでみてください。
漫画でお馴染みの祖父友蔵や父ヒロシの意外な実像にも触れられます。

 

 

2.『自分の中に毒を持て』岡本太郎

“芸術は爆発だ”岡本太郎のイメージといえばまずこの言葉を思い浮かべるのではないでしょうか。

言葉と作品のインパクトから、型破りな人柄を想像してしまいますが、この言葉に込めた本当の意味を、本書を読むことで知ることができます。

 

 

3.『硝子戸の中』夏目漱石

夏目漱石亡くなる前最後の随筆集である本書は、滅多に語ることがなかったという日常生活について書かれています。

晩年、自宅療養をしていた中で、漱石を訪ねてくる人々との交流の記録がおさめられており、その中には、死への後悔や見舞いに来た人の話を聞き、励まそうとした姿などが綴られていて、漱石の人柄について伺い知ることができます。

 

 

他全14冊、すべて貸出可能です。

是非、カウンター横の特集コーナーをご覧ください。

2019年11月5日
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