ブルン文庫について 女子美術大学 Joshibi University of Art and Design

「ブルン文庫」とは、故松島道也学長(図書館長在任1970-1975)の「専門的研究に必要な高度の学術的文献を収集し、特定の分野におけるわが国の学問的水準を諸外国のそれにおくれぬように保つ」という大学図書館が担う使命と志のもと整備されました。

1981年に女子美術大学図書館へ、特色ある蔵書構成の一環として収蔵されたコレクションです。


この文庫は、ロックフェラー財団の寄贈によりアメリカ合衆国のヴァッサー・カレッジ図書館が「ブルン考古学文庫 (Brunn Archaeological Collection)」として所蔵していた学術資料です。

19世紀後半、欧米の学術雑誌のために著された、およそ2400タイトルの研究論文の抜刷を合冊製本し、473冊の文庫とした稀覯書です。

内容はギリシア・ローマの美術、考古学さらに、文学、詩学、言語学、演劇、歴史、哲学、医学、神話学、軍事、政治、経済、など広範な文化と時代領域に及びます。


ほとんどの論文はその表紙に「ブルン教授に捧ぐ」という献詞とともに自筆の署名が記されており、いかにブルン教授が尊敬を集めていたか、往時を伺える証の一つとなっています。

ハインリヒ・フォン・ブルン Heinrich von Brunn (1822.1.23-1894.7.23)は、ミュンヘン大学考古学科初代主任教授を務め、古代美術史の基礎を形成したヴィンケルマン (1717.12.9-1768.6.8) 以来のギリシア美術研究の第一人者です。その門下にはギリシア美術史の確立に不滅の礎を築いた、アドルフ・フルトヴェングラー(1853.6.30-1907.10.11)、視形式の内的発展の法則を発見し、比較様式史の方法を確立した ハインリヒ・ヴェルフリン (1864.6.21-1945.7.19) らを筆頭に、優れた学術研究者を輩出しています。


ドイツの偉大な考古学者が収集した文献を、時代を経て一部ではありますが、女子美術大学図書館のデジタル・コンテンツとして公開し、学術研究への貢献に資することが出来れば幸甚です。

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